シュリンク包装

凸輪印刷

樹脂版を使用する印刷方式。製版代が比較的安く主に小ロットでリピート回数の少ない場合に使用します。

凸輪印刷は樹脂版を使用する為、製版費用をグラビア印刷より抑えることができる為、小ロットでの生産に適しています。

  • 印刷可能な色数:シュリンクラベル > 7色印刷まで可能 PEラベル > 6色印刷まで可能
  • 印刷可能巾:470mmまで可能
  • 1000mから印刷可能
  • マージナルゾーン(インクの横漏れにより、実際の活字の線幅以上の余分な太さとなる部分)が見られる。

凸輪印刷のメリット

  • 樹脂版を使用している為、グラビア印刷と比べて版代等のイニシャルコストを抑えられる。
  • 1000mから印刷が出来るため、小ロットでの生産に適している。
  • 版の長期保管が可能(弊社基準で最終印刷から2年)

凸輪印刷のデメリット

  • 印刷代が高い為、リピートの多い場合や、大ロットの生産には不向き。
  • グラデーションや、広いベタのあるデザインの場合、カスレや色が出ない場合がある。
  • 複数の丁取りでの印刷には不向き。
  • R製袋加工を行う製品には適用できない。

グラビア印刷

金属版を使用する印刷方式。製版代が凸より高価。細かな文字やグラデーションの再現に強く、印刷賃が比較的安価な為リピート回数の多い大ロットの場合に使用します。

グラビア印刷(凹版印刷)について

高精度な写真の再現性を生かして、美術書や写真集、フィルム(シュリンク)・ビニール軟包材への印刷に用いられています。現在でも雑誌の写真ページなどがグラビアページと呼ばれるのは、以前グラビア印刷で再現していた名残です。
この印刷方式では、印刷する文字や模様などの部分が凸版印刷と反対にくぼんでいる版面を使います。このくぼみにインキが入るように版全体にインキを付け、表面をドクターと呼ばれる装置で拭き取りながら余分なインキを掻き落とし、くぼみに入っているインキだけを残し、そのインキを紙に押し付けて移します。
印刷の濃い薄いは、インキの厚み(ぼみの深さ)や網点によって表現される為、精巧で美しい印刷ができます。また、偽造されにくいため、各国で紙幣などの印刷に使われています。日本銀行券では、主に肖像やお金の単位を表す数字の部分などの印刷に使われています。

  • 印刷可能な色数:シュリンクラベル > 7色印刷まで可能 PEラベル > 5色印刷まで可能
  • 印刷可能巾:920mmまで可能
  • 1000mから印刷可能(但し4000m以上印刷しない場合は割高になる)

グラビア印刷のメリット

  • 金属版を使用している為、写真やグラデーションの再現性が高い
  • 印刷代(インキ代)が凸輪印刷やオンデマンド印刷より安いので、大ロットの生産に強い
  • 金属版を使用している為、複数の丁取りでも見当ズレを抑えることができる。
  • 凸輪印刷と違い、アンダーコートが不要なので、R製袋する場合でも使用できる。
  • 版の長期保管が可能(弊社基準で最終印刷から1年 交渉により保管期間は多少の延長可能)
  • 複数列で印刷しても、列毎の見当ずれが抑えられる

グラビア印刷のデメリット

  • 金属版を使用している為、製版代が高い(イニシャルコストが高い)
  • 小ロットの印刷では、割高になる

オンデマンド印刷

版を作成せずに直接フィルムにプリンターでデザインを印刷する方式。ごく少ロットの場合や1回のみのご注文の場合に使用します。 印刷賃が高価な為、ある程度のロット数が必要な場合は凸輪印刷やグラビア印刷で版を作成し印刷する方が総額は安くなる場合があります。

オンデマンド印刷(デジタル印刷)について

オンデマンド印刷とは、必要に応じて必要な数だけ印刷する方式全般を指します。
シュリンクフィルムの印刷で用いられる、グラビア印刷や凸輪印刷の場合版を作成してから印刷するのに対して、オンデマンド印刷では版を作成せずに印刷をおこないます。
版を作成する必要がないので、凸輪印刷やグラビア印刷で必要な製版代が不要となります。

  • 印刷可能な色数:5色印刷
  • 印刷可能巾:300巾まで可能(原反巾で330巾)
  • 何mからでも印刷可能(但し弊社では、シュリンクラベルの製袋時の加工ロスが発生する為基本的に300m以上で印刷を行ないます。)

オンデマンド印刷のメリット

  • ナンバリングやピッチ毎に柄を変更することもできる。
  • 凸輪印刷やグラビア印刷と違い少量の原反への印刷が可能。
  • 凸輪印刷やグラビア印刷の様に版毎に刷らないため見当ズレがない。
  • 製版が必要ないので、製版代もかからない。

オンデマンド印刷のデメリット

  • 印刷スピードが遅い為、特に大ロットの印刷になると凸輪印刷やグラビア印刷より割高になる。
  • 製版は不要でも原反へのアンダーコート、オーバーコートが必要な為、納期がかかる。
  • アンダーコート、オーバーコートの影響で、R製袋加工ができない。
  • アンダーコート、オーバーコートの影響で、ロール納品(自動装着機械で使用)には向かない。
  • 2014年5月現在で原反がPSしか使用できない。

オフセット印刷

オンデマンド印刷で対応ができなかったRシュリンクで小ロット印刷に対応。オンデマンド印刷と同様に 印刷賃が高価な為、ある程度のロット数が必要な場合は凸輪印刷やグラビア印刷で版を作成し印刷する方が総額は安くなる場合があります。

オフセット印刷について

オフセット印刷はグラビア印刷や凸輪印刷と同様に版を作成して印刷する方式になります。
一般的にはオフセット印刷は、グラビア印刷と同様に大量印刷に用いられる印刷方法になります。しかし今回シュリンクの印刷では、使い捨ての版を採用し版代を抑える事で少量の印刷の場合でも採用可能な価格帯に調整する事ができる様になりました。
版は作成しますが、毎回製版が必要な為、製版代込みの価格でのご案内となります。

  • 印刷可能な色数:5色
    (CMYK白の掛け合わせになります。基本的に色合わせ、特色の指定は不可となります。)
  • 印刷可能巾:450巾まで可能(原反巾で485巾)
  • 1000m×1丁から印刷可能

オフセット印刷のメリット

  • 少量のRシュリンクの印刷が可能
  • 製版代込みの価格で提示させて頂く為、費用がわかりやすい。
  • PSだけでなくPETやPE(ストレッチラベル)への印刷が可能。

オフセット印刷のデメリット

  • シュリンク用のインキが特殊な為、大ロットになると凸輪印刷やグラビア印刷より割高になる。
  • スリーブの円周が固定される為、モギリ部分が多くなりサイズによっては原料の投入が多く必要になる場合がある。

シュリンクの種類type